AI商談とは、AIが人の営業担当の代わりに、Webサイトや専用URLで顔を見せながらリアルタイムに商談するサービスです。訪問者はブラウザを開くだけで、日程調整もアプリのインストールも必要ありません。AIがヒアリング・サービス説明・質疑応答を行い、会話の文字起こし・AI要約・リード情報の取得までを自動で残します。
この記事は、AI商談を開発・提供している株式会社Rabona AIによる解説です。一般論だけでなく、自社サイトで運用した実測データ(別記事で全公開しています)を交えて、仕組みから向き不向きまでを一通り説明します。
この記事で分かること
- AI商談の定義と、何ができるのか
- 仕組み(つくる・話す・残すの3ステップ)
- チャットボット・AIテレアポ・問い合わせフォームとの違い
- 実測データで見る効果(商談の80.6%は営業時間外に発生)
- 費用の考え方と導入の流れ(最短1週間)
- 向いている会社・向いていない会社
AI商談とは
AI商談は、営業活動のうち「人がその場にいなければ進まなかった部分」をAIに任せるサービスです。中心にあるのは、顔と声を持つAIが、画面越しにリアルタイムで会話するという体験です。テキストチャットではなく、対面の商談に近い形でヒアリングと説明が進みます。
使い方は大きく3つあります。Webサイトに設置して訪問者とその場で商談する、メールやSNSで専用URLを送って遠方のお客様と商談する、展示会や店頭のタブレットで無人の商談受付として使う。いずれも相手側の準備はブラウザだけです。
AI商談でできること
Rabona AIのAI商談を例にすると、標準でできることは次の通りです。
- リアルタイム映像対話: 低遅延で、話しかぶり(割り込み)にも自然に対応。うなずき・表情などの感情表現も再現します
- 本人そっくりのクローン: 収録映像と音声から、顔・声・話し方まで再現したAIを作れます(デフォルトのアバター・音声は無料)
- 資料を見せながら説明: 商談中にスライドを提示し、質問に応じてページを切り替えます
- カメラ越しの認識: 相手の様子や見せてもらった資料・現物を認識して会話に反映します
- 自動記録: 全会話の文字起こし・AI要約を保存。会社名・連絡先などのリード情報を取得し、商談が終わるたびSlack・メールに通知します
- 人へのバトンタッチ: 温度感の高いお客様だけを、要約つきで人の営業に引き継ぎます
仕組み -- つくる・話す・残す
AI商談は「つくる・話す・残す」の3つの機能で構成されます。
- つくる(学習)実際の商談の動画・音声・議事録・メール文面・PDFなどの資料をそのまま預け、AIが商品知識・商談トークの型・料金説明・よくある質問への回答を学習します。学習した内容の範囲で回答するため、根拠のない話を作りません。答えてはいけないこと(値引き・競合比較など)も設定できます。
- 話す(商談)1行タグでWebサイトに設置するか、商談ルームURLを発行して送付します。訪問者とは顔を見ながらのリアルタイム対話で、ヒアリング・説明・質疑応答を行います。24時間365日、同時に複数件の対応も可能です。
- 残す(記録)商談が終わるたびに、文字起こしとAI要約が自動保存され、リード情報とともにSlack・メールへ通知されます。どんな質問が多いか、どこで離脱するかが見えるため、そのままトーク改善・サイト改善につながります。
チャットボット・AIテレアポ・フォームとの違い
| 問い合わせフォーム | チャットボット | AIテレアポ | AI商談 | |
|---|---|---|---|---|
| 接点の形 | 入力して待つ | テキストで質疑 | 電話(こちらから架電) | 顔のあるAIと画面越しに会話 |
| 対応の即時性 | 翌営業日以降 | 即時(定型中心) | 即時 | 即時(説明〜提案まで) |
| 得られる情報 | 入力項目のみ | 質問ログ | 通話記録 | 会話の全文・要約・温度感・リード情報 |
| 主な用途 | 連絡先の取得 | FAQ対応 | 新規開拓・掘り起こし | 初回商談・夜間休日対応・CS提案 |
ポイントは、これらが競合ではなく役割分担だということです。電話の入口はAIテレアポ・AIコールセンターが、画面越しの商談はAI商談が担い、記録は同じ思想で残ります。Rabona AIではこの4つを同じプラットフォームとして提供しています。
実測データで見る効果
効果は一般論より実測で示すべきだと考え、私たちは自社サイトに設置したAI商談の運用データを公開しています。46日間・実訪問者180商談の要点は次の通りです。
時間帯の内訳や集計方法・データの限界まで含めた詳細は、AI商談を自社サイトに71日置いた実測データで全公開しています。
費用の考え方
AI商談の費用は一般に、専用AIを作り込むための初期費用と月額の利用料で構成されます。Rabona AIの場合、初期費用には学習データの整備からトーク設計・品質チェック・検収までの作り込みがすべて含まれ、月額は商談量に応じたプラン制です。
重要なのは課金の考え方です。課金対象は実際にお客様と会話した通話時間だけで、24時間365日の商談待機そのものは無料です。人を雇う場合と違い、商談がなかった時間にコストが発生しません。具体的な金額は利用規模・使い方で変わるため、資料またはお見積りでご確認ください。
導入の流れ -- 最短1週間
- 初回お打ち合わせ〜ご発注商談の型と学習素材(動画・音声・テキスト・資料)を相談して決めます。
- 学習・AI構築(約3〜5営業日)預かったデータを学習し、トークとナレッジを作り込みます。企業側の作業はデータを渡すだけです。
- 品質チェック・検収(約2〜3営業日)テスト商談で回答品質を確認し、企業側の検収合格後に公開します。
- 運用開始・継続改善商談ログを見ながら、回答とトークを継続的に改善していきます。
商談データのご提供から最短1週間で商談デビューできます(期間は学習素材の量・検収スケジュールにより前後します)。
向いている会社・向いていない会社
向いているのは、商談機会が対応能力を超えている会社です。具体的には、リードは獲れているのに初回対応が追いつかない、夜間・休日のサイト訪問者を取り逃している、初回説明の品質が人によってばらつく、カスタマーサクセスの提案が担当社数の壁で回らない、といった状況です。
一方で、正直に書くと向いていないケースもあります。サイト流入自体がほとんどない場合は、まず流入を作るのが先です。また大型案件のクロージングは人がやるべき領域で、AI商談の役割は「人が商談に集中するための入口」です。最終的な金額の決定や契約の締結、個別条件の交渉はAIに任せるべきではありません。
よくある質問
AI商談とはどんなサービスですか?
AIが人の営業担当の代わりに、Webサイトや専用URLで顔を見せながらリアルタイムに商談するサービスです。ヒアリング・説明・質疑応答をAIが行い、記録・要約・リード取得まで自動化します。
チャットボットと何が違いますか?
チャットボットはテキストの定型応答が中心です。AI商談は顔のあるAIが音声で会話し、商談プロセスそのもの(ヒアリング・提案・資料提示・リード獲得)を担います。
AIテレアポとの違いは?
AIテレアポは電話でこちらから架電してアポを獲得するサービス、AI商談は画面越しに訪問者を待ち受けて商談するサービスです。併用で新規開拓から商談までを一気通貫にできます。
費用の体系は?
専用AIの作り込みにかかる初期費用と、月額利用料で構成されます。Rabona AIでは課金は実際に会話した通話時間だけで、待機は無料です。金額は資料・お見積りでご確認ください。
導入までどのくらいかかりますか?
商談データのご提供から最短1週間です。学習・構築に約3〜5営業日、品質チェックと検収に約2〜3営業日が目安です。
相手にはAIだと分かりますか?
会話の冒頭でAIであることを伝える設定が標準です。実運用では、AIと分かったうえで「かえって気を使わず質問できる」という反応が多く見られます。